2010年11月9日火曜日

日銀 景気認識を再び下方修正

 日銀は8日、11月の金融経済月報を公表し、景気の現状について「緩やかに回復しつつあるものの、改善の動きに一服感がみられる」とし、「改善の動きが弱まっている」とした10月よりも慎重な判断を示した。
 世界経済の減速や円高で輸出や生産にブレーキがかかっているのが理由。日銀は10月月報で、2009年初来、初めて景気判断を前月よりも引き下げているが、2カ月連続で判断を下方修正した形だ。
 輸出生産ついては「このところ横ばい圏内の動き」とし、10月の「増加ペースが鈍化している」よりも判断を引き下げた。10月月報の「企業収益や企業の業況感は引き続き改善している」との文言は削除された。個人消費は、前月の「持ち直し基調を続けている」との表現に代わり「一部の財に駆け込み需要の反動がみられる」とした。
 先行きについては「景気改善テンポの鈍化した状況がしばらく続く」とし、10月の「景気は改善の動きが一時的に弱まるものの」と比べ慎重な見方とした。ただ、その後「緩やかな回復経路に復していく」との見方は変えていない。
 輸出についても「当面横ばい圏内の動きとなったあと、海外経済の改善を背景に、再び緩やかに増加していく」とし、個人消費も「駆け込み需要の反動が薄まるにつて、再び持ち直していく」としている。
 物価の現状については、国際商品市況の上昇を反映し、前月同様「製品需給緩和や為替円高の影響などから下落している」としつつも、「国際商品市況の動きを背景に下落幅は縮小している」との文言が加わった。物価の先行きについても、「既往の為替円高の影響が残るものの、国際商品市況の強含みの影響などから、当面、緩やかな上昇基調で推移するとみられる」としている。

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◆◇◆毎日が記念日◆◇◆
太陽暦採用記念日
 1872(明治5)年のこの日、明治政府が、それまでの太陽太陰暦(旧暦)をやめて太陽暦(新暦)を採用するという詔書を布告し、明治5年12月2日の翌日を明治6年1月1日とすることになった。


ベルリンの壁崩壊の日
 1989(平成元)年、ドイツ・西ベルリンを囲んでいた「ベルリンの壁」が取り壊された。
 東西ドイツの統一や東欧の国々の民主化、冷戦の終結のきっかけとなった。
 また、1938年のこの日にはナチスによるユダヤ人襲撃事件「水晶の夜」があり、1918年には帝政が廃止された。